表現の自由と批判について | ひびのあしあと

表現の自由と批判について

twitterを見ていると、「批判をするなら法的根拠を」求める人がちらほらいるんだけど、これめちゃくちゃ危ないからやめてほしい。
そもそもなんだけど、1990年代に「自主的に話し合い規制していくので法律や警察が取り締まるのはやめてください」って訴えてるのね。ざっくり→Wikipedia
表現の自由はとても危ういもの。だれが見てもこう! っていうのは、もともとない。「批判するなら法的根拠を示せ」というのは、その曖昧なものに線を引けと言うようなもの。
じゃあ引けばいいって思う? それをやめてくれって訴えてきたんだよ。だから「法的根拠」なんてあるわけないの。あるものはもう出せないの。
法的根拠を求めて、じゃあ法律を作りましょうかってなったら、表現の自由は死ぬの。だからやめてくれ。

もうちょい言うと、表現の自由を守るのは「国」であって、個人が個人の表現を批判するのは禁止されていない。まあ~ここを間違えて、個人が個人を中傷しているのはちょいちょい見たけど。
これはやめてほしいと言うのは、表現の自由を侵害しているとはいえないんだな。批判を受けてどうするかも表現者の自由です。企業であればどうすればプラスか、あるいはマイナスが少なくて済むかで判断すると思う。売上だけじゃなくてイメージの上下も考慮してさ。

今、 「誌外戦―コミック規制をめぐるバトルロイヤル」 (リンクはAmazon)を読んでいる。個人的にはこの本そのものにも思うところはあるが、そういう時代だったということで横に置く。
この本で、漫画家さんたちが訴えていること。
・性に関心を持つことは悪いことではない。むやみに規制しても意味がない。
・それよりも性教育を徹底すべき。

まったくもってその通りだと思う。
表現の自由を守ると息巻いている議員さん、ちらほらいる。だけど性教育についてはあまり語っていない様子。この一冊でいいからまず読んで、かつて漫画家がどう戦ってきたか、どうせよと訴えてきたのか、ちゃんと学んで考えてほしい。オタク票欲しさに「表現の自由」を掲げているように見えてしまうよ。
※オタクって漫画やアニメだけじゃないのはわかっている。ただ、昨今、単にオタクというとほとんどの場合で漫画・アニメ(たまにゲーム)オタクを指す。 これもなかなかモヤモヤするよね。

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