キャメロット 禁断の王城(感想) | ひとりあるき

キャメロット 禁断の王城(感想)

こんにちは! あなたのトリコ、あなたもトリコ、白鳥です。

魔術師マーリンの感想がまだ一話しか書けていないのに、最近はこちらを見ておりました。いやあ、二連休が立て続けにあったものだから‥‥!
「キャメロット 禁断の王城」はアマゾンプライムではなくシネフィルWOWOWプラス会員特典で、無料お試しが二週間なので、休みが固まっているときに見ておきたかったのでした。全十話。無事完走しました。

というわけで語っていくよ~

目次
作品紹介
原作との違い
「魔術師マーリン」との違い
感想

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作品紹介

五世紀のイングランド。傲慢な王ウーサーは、ある宴の夜に毒殺される。ウーサーの娘であり、唯一の王位継承者であるモーガンは敵国の王ロットに同盟と結婚を持ちかける。
一方、ウーサーに使えた魔術師のマーリンは、王の書状を持って地方の領主(でいいのか?)エクターの元へ向かう。実は彼の次男アーサーこそ、かつてマーリンによってエクターに預けられたウーサーの息子であり、王位継承者なのだ。
戸惑いつつも乳兄弟ケイとともにキャメロットへ向かうアーサー。アーサーの存在を知ったモーガンが彼の統治を阻む。

アーサー王伝説を、わりと忠実に構成・描写した作品。

原作との違い

()内は一般的(だとわたしが思う)なアーサー王伝説での設定です。
ネタバレも含むから注意してね!

モーガンがウーサーの実子でイグレーヌは継母(コーンウォールの王ゴルロイスとイグレーヌの三女)
グウィネヴィアが家臣と婚約・結婚(アーサーと初婚)
ロットとガウェインがどうやら無関係(親子)
エクスカリバーを最初に受け取るのはマーリン(湖の乙女からアーサーが受け取る)

あとなんかあったかな‥‥とまあ、魔術師マーリンに比べてすごく少ないです(参考記事:魔術師マーリン(感想)
原作だと、ロット王の妃はゴルロイスとイグレーヌの長女モルゴースというのが一般的かなとは思いますが、モルゴースとモーガンを同一視するものもあったりすので除外しました。アーサリアンポップというやつかもしれない。不勉強の極み。
アーサリアンポップという語は最近覚えたよ(NEW!)

「魔術師マーリン」との違い

感想を述べる前に比較しておきたいと思います。
上記「原作との違い」を見ていただくだけで、原作からの乖離具合がだいぶ違うとはわかると思います。いやあおもしろいね! 同じ原作からこうも違う作品ができるとは!
まずは箇条書き。

・性描写の有無。キャメロットは性描写がかなり多く露骨。
・アーサーの生い立ち。魔術師マーリンでは王宮でわがまま三昧な王子だったけれど、キャメロットではエクターの元、庶民的視点と感覚で育っている。
・マーリンの性格。魔術師マーリンのマーリンは素直でわかりやすい青年だったけれど、キャメロットのマーリンはなにを考えているかわからない、ちょっと怖い男。
・城。魔術師マーリンに出てくるキャメロット城はとても華々しいが、キャメロットのほうは素朴というか大きな掘っ立て小屋というか。でも五世紀だと実際こんなもんなんだろうなっていうのと、謎のわくわく感がある。
・魔法。魔術師マーリンでの魔法はいいものも悪いものもあったけれど、キャメロットのほうではほとんど人を陥れるためにしか使われない。
・幻想動物。魔術師マーリンではドラゴンを始めたくさんの幻想動物が出てきたが、キャメロットではときどき狼などが出るくらいで人対人。

雰囲気がもうぜんぜん違います。
そして同じところもある。

・モーガンがアーサーを亡きものにしようと策を弄する。
・ウーサーが傲慢。

アーサーを主役にアーサー王伝説を語ろうとしたらどうしてもモーガンが出てくるよね‥‥いや出てこないのもあるか。どこを語るかで違うのかも。
・王位継承
・グウィネヴィアとの結婚
・モーガンとの確執
・エクスカリバーの話
・聖杯伝説
・死
ざっと書き出してもアーサーだけでこれだけテーマを抱えていて、その作品で語りたいこと+尺があれば入れたい要素、みたいに作っていくと、いろんな解釈の作品がたくさんできてしまうね。

まあとにかくですね、雰囲気が違う。魔術師マーリンはアマゾンプライム、キャメロットも一話だけならシネフィルWOWOWプラスに入らなくても視聴できるので、雰囲気の違いだけでも楽しんでいただきたい。

感想

まあ~おもしろいとしか言わないけどね。
やっぱり性描写が多いこと、あと流血表現がわりとダイレクト。実は不得手なのでときどきウグウグ言ってた。
性描写は多いし、乱暴なものもかなりある。このへん‥‥伝わるだろうか、忠実なんだよね、原作に。

ウーサーはコーンウォールの王ゴルロイスの妃であるイグレーヌを、魔法によって騙して寝取った。その後ゴルロイスの死が確認され、イグレーヌはウーサーと結婚しなくてはならなかった。もちろん歓迎していない。まるで戦利品のように扱われた苦しみを小出しに訴える姿は、見ていて心臓がギュッとなるよね。
原作では、このとき身ごもった子の父親がウーサーだと知ったとき、そしてその時間、すでに夫ゴルロイスが死んでいたと知ったとき、彼女は「ああよかった」と言うんですよ。ならばこの子(アーサー)は不義の子ではない、と。
でもふつうに考えて、夫が殺され、夫だと思って同衾した相手が夫の敵だったなんて、絶望なんてもんじゃないですよ。なにもよくないよ! そう思いながら読んでたよ!!
キャメロットではイグレーヌの苦しみがきちんと描かれていたので、わたしはとてもホッとしたのです。

一方で、イグレーヌが嫁いできたことで尼僧院へやられたモーガンは、父王のみならずイグレーヌも憎むようになる。王位を得るためならなんでもする魔女の彼女だけど、アーサーが絡まないところではなかなかの政治手腕を見せたりする。
愛に飢えたがゆえの歪みというのか。賢いのに精神的にはすごく幼い。なんとかして助けたくなるタイプの悪役です。

しかしねえ‥‥Wikipediaによるとシーズン1で打ち切りになったらしいんですよねえ‥‥続きが見たい。見たかった‥‥。

アーサー始め男性陣について。
魔術師マーリンとの大きな違い。それはアーサーがエクターの元で育ったということ。
アーサーの乳兄弟ケイといえば、憎めない憎まれ役です。引き抜いたものこそ王になる者とされる金床の剣をアーサーが引き抜いたとき、見ていた者がいなかったことをいいことに、自分が抜いたと言ってしまう男です(聖書に手を置いて誓えるかと問われてすぐに白状したけど)
キャメロットにやって来たガレスにボーマン(美しい手)というあだ名をつけて厨房係にする男です(まあ名乗らんほうもどうかと思うけど)
パーシヴァルを田舎者だと笑った男です‥‥

めちゃくちゃすてきなお兄ちゃんだった。

アーサーのことをときに励まし、ときに厳しく、温かく見守る‥‥めちゃくちゃすてきなお兄ちゃん‥‥天性の兄貴だった。
そして父親エクターもまたすてきなんです。そりゃあマーリンも子ども預けるわ。それでもアーサーったら女にだらしないんだから、そのへんは血、ってことなのかしらね。

兵を訓練できる者が必要だとなってガウェインを訪ねたときもケイが地味に活躍する。断固拒否の姿勢だったガウェインがアーサーの仲間になったのはケイのおかげ。教養まであるのね~ってよくよく見直したら冒頭からアーサーが見せてたわ。エクターの教育のおかげ。

女関係にはだらしないながら、アーサーにももちろんいい影響が残っている。アーサーってば、王なのに一人でほいほい出かけるのよね。原作もだけど。
魔術師マーリンのアーサーもわりとほいほい出かけるけど、雰囲気のせいか、こっちのほうが危険度高い感がある。魔術師マーリンのアーサーは基本ウーサーに止められるし、こっそり出て行ったとしてもなんだかんだマーリンが助けるしね。キャメロットのアーサーはアクセル全開猪突猛進、気になったらすぐ飛び出して言っちゃう。
動悸はいつも他人のこと。女関係以外はほんとうに素晴らしい王。女関係以外は。

キャメロットでは円卓らしきものも出てきます。でも円にはなっていない。原作を知らないと(いびつなテーブルだなあ)ってなるかもしれない。
ここのシーンね。すごくいいの。アーサーの女癖の悪さ、からのここに繋がっていくんだけどさ、すごくいいの。見てほしい。
マジで続きがないのが惜しい。ちゃんと円になった円卓を見たかった。この席に座る者を見たかった。

いやあ、アーサー王伝説が好きな人は一度見るべきだと思う。
ただこうして書き出してみると‥‥原作を知らないとわけわかんないだろうな、っていう要素も多いね。アーサー王伝説自体は人気があって何度も映像化されているし、モチーフにした物語も多いから西洋では日本でいう桃太郎並みにみんな知っている‥‥とかなんだろうか。
このへんの感覚はごめん、わからん。誰か教えて!

とても楽しめました。
次はまた魔術師マーリンの感想を書くぞ~きっと!

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